中二病でも恋がしたい! -Take On Me- 感想
なんか感想書きたいと思ってたの思い出した
以下ネタバレあり
正直映画見に行くにあたって本編見返してないし特に2期のこととか全然覚えてなかった
アニメ1期放送時とかは後半のシリアス要る?って思ったのは覚えてる
そんなこんなで深い思い入れがある訳では無かったけど最終日だし見に行くかという気持ちで見に行った
いつものことだけど戦闘シーン必要か?とか急に三鈷杵とかマニ車とか仏教要素出てきて笑ったとかマニ車回すところが1期OPのセルフパロだとか色々思うことはあったけど、1か所表現がとても上手いなと感じられた
札幌で富樫勇太が小鳥遊六花に指輪を渡すシーンだ
ここで恥ずかしがる六花の描写があるのだが顔全体を映すのではなく、六花は画面端に映っているだけなのだ
この時は不思議な表現だなとしか思わなかったのだが、終盤の青森のシーンで僕はそこの描写の意味をやっと理解し、そこまでの点と点が線になったのを感じた
札幌のシーンで映っていた六花の顔は左半分、眼帯をしていない側だけであった
ここでは『中二病の自分』ではなく『普通の女の子』の自分が出てしまっていた、そういうシーンなのだろう
思えば七宮智音は序盤から六花に中二病であることを辞めるかどうかという選択を迫っていた
青森で七宮が六花を再度問い質した際に自分はようやく今回の映画のテーマを理解し、札幌のシーンで抱いた違和感を取り除くことが出来たと思える
結局一人で背負いこまなくていいんだとかそのままでもいいんだっていうはっきりしない終わり方だったけどそれでいいんだと思う、モラトリアムだし
要するに中二病の記号的要素である眼帯を画面から排除することで、六花を普通の女の子として描写するその手法が上手いなとハッとさせられた、それだけ